当店では幼若ホルモンなどを施す繭無し加工をしていないためハニーワームは糸を出して繭を作ろうとします。
成長が進めば成虫(蛾)になることができます。
そのためハニーワームが届いた時点でカップの中が糸だらけになっている場合もあるかと思います。
糸を出すことは繭を作り成虫になるためと考えられがちですが、
糸を出す理由は「成虫になるため」と「他者との接触を避けるため」の2つが考えられます。
糸を出して中が見えないほど分厚い繭を作った場合は気温にもよりますが1~2週間ほどで成虫になります。
しかし、それ以外に他者との接触を避けるためにも糸を出すと考えられます。
ハニーワームも他の生き物と同様に他者と接触することを嫌いますが、
手足がないため他者から身を守る方法がありません。
特に人工環境下での飼育は多くのハニーワームが狭い場所で生活することになります。
そのために自分の周りに糸を出して自分の居住スペースを確保し、他者との接触を避けることをしているようです。
この場合は自分の周りに薄く繭を作り、餌を食べ続けて体を大きくしていきます。
成虫になろうとしている場合に作る繭は中が見えないほど白く分厚くなります。
成長が進んでいき他者から接触を避けるための繭が成虫になるための分厚い繭になっていくこともあります。
ただ、どちらの繭を張っている場合でも繭を破ると中から幼虫が出てきます。